あらすじ
イーゴはすぐそこにいるのに、料理人がいない。
レミーは仲間のネズミたちを呼んで料理を始めます。
体を洗い、チームを組んで、フレンチ料理を作るネズミたち。そこへ戻った女性料理人コレットは言葉を失いますが、「誰にだって料理はできる」というグストーの言葉を胸にレミーの手伝いを始めます。
イーゴに提供するのは代表的な家庭料理のラタトゥイユ。
料理評論家に家庭料理を提供するとは・・・とイーゴも信じられない様子ですが、一口食べるとよみがえる幼き頃の母の味に感激しシェフに感謝をと言うのです。
料理を作り主はネズミ。
閉店を待って事情を説明するとイーゴは黙って店を後にしました。
しかし、イーゴの評論はこれまでの辛口評価を覆すものでした。
考え方や価値観が変わり大絶賛したのです。
ネズミがいるという噂が流れ、グストーのレストランは閉店になりましたが、リングイニはコレットとレミーと共に小さなお店をオープン。
イーゴも足しげく通う常連客となり店は行列のできる人気店になるのでした。
「レミーのおいしいレストラン」感想
物語の鍵となるリングイニの日本語吹替えを担当するのは、俳優の佐藤隆太さん。
ミーハーな自分は、佐藤隆太さんの吹替えを聞きたさにこの映画を観たのですが、「誰にだってできる」という言葉に背中を押され、料理への愛を貫くレミーの姿にとっても感動しました!
また、働く場所もなく料理もできない崖っぷちの青年リングイニとのチームワークは秀逸!そんな方法で料理するの?!
そんなのあり~?!
なんて展開が、面白くてかわいい!
人間とネズミが築く友情にも感動します!
ダメダメで情けない青年リングイニを演じる佐藤隆太さんのお声にも注目。
ネズミのレミーと人間のリングイニが力を合わせて料理を練習するシーンや、レミーとその仲間たちが料理を作るシーンなどクスッと笑える心温まるシーンが見どころです。
また、ネズミの生きざまを語るレミーの父ジャンゴの想いも描かれていて、レミーとリングイニの友情のすばらしさが際立っていて、その友情がうかがえるシーンにはジワッとこみあげてくるものもありました。
また映画では、料理のレシピはもちろん、レストランの裏側や女性料理人の実情なども描かれており、料理人の世界の裏側をほんの少し覗いたようなワクワク感も味わえます。
リングイネを指導する気が強い女性料理人コレットにも目が離せません!
イーゴの舌を唸らせたラタトゥイユはSNSで再現レシピを投稿する方もいるほど、とってもおいしそうで一度は作ってみたい料理になりますよ!
レミーの成功への原動力は料理を好きという気持ち。
それはネズミでもヒトでも関係ないという話から、好きな気持ちさえあれば成長できるのではないかと前向になれます。
ネズミが料理をするというストーリーに賛否両論あるようですが、ピクサーの映像美と最後はみんなが幸せになれるハートフルストーリー。
観終わった後に心温まるほっこりした気持ちになれるので、心が疲れた休日のお供に最高の一作です。
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